草原の奥で、夕陽に照らされた小さなキジトラの子猫が本を抱えて座っている。
柔らかな風が草を揺らし、白と黄色のデイジーが静かに揺れるたび、光の粒が空気の中に漂うように見える。
子猫の瞳は本のページに釘付けで、ひとつひとつの文字を追いかけるたびに、耳がぴくりと動く。
まだ幼い体には少し大きすぎる本だが、その小さな前足はしっかりとページを支えている。
草原のざわめきや鳥の声も、子猫にとっては背景の音楽にすぎない。
物語の世界に入り込んだその姿は、自然と調和しながらも強い存在感を放っている。
夕陽の光が背中を包み込み、影が長く伸びていく。
子猫は読み進めるごとに、心の中で新しい冒険を描いているのだろう。
草原は静かにその時間を見守り、ページをめくる音だけが小さく響いていた。
この先にどんな冒険が待ってるのかな…

空へ伸びる草と花に囲まれて、小さな物語に夢中なひととき。
小さな本に大きな夢。
子猫の瞳に映るのは、どんな物語?
