みなさんこんにちは😸
今回は、前回ご紹介した「またたびに反応する猫たちのシーン&プロンプト集」に関して、あるシーンでChatGPTだけ
「何度やり直しても片方の前足だけ消える」
現象についてのお話です。
なんでこのようなことが起きてしまうのか?
防ぐことはできないのか?
原因と対策を紐解いてみました。
- 最新情報について:この記事は2026年7月時点の情報・AIモデルをもとに執筆しています。今後のアップデートにより、機能や生成結果が変わる可能性があります。
- 画像について:本記事の画像は、実在しないAI生成イメージです。
- プロンプトについて:紹介したプロンプト(指示文)は、全く同一の画像が生成されることを保証するものではありません。AIとの一期一会の出会いをお楽しみいただき、ご参考としてお使いください。
はじめに
問題のシーンは「マタタビの香りに誘われてキャットタワーから身を乗り出すアビシニアン」
元々は別のプロンプトを用意していたのですが、これがChatGPTとの相性が悪かったようです。
何度生成しても毎回ほぼ片方の前足が消えるのです。
「さすがにプロンプトがおかしいのでは」と思い、念のため同じプロンプトをGeminiとCopilotでも試してみました。
すると結果は予想外でした。
問題が起きたのはChatGPTだけだったのです。
この後、実際に検証した内容をもとに、
- なぜChatGPTだけ前足が消えるのか
- どのように改善できたのか
次の章から解説いたします。
問題になったプロンプト
問題の元プロンプトはこちらです。
An Abyssinian cat leaning dangerously far out from a cat tree platform, stretching its neck to sniff a silvervine stick held by a human hand, curious expression.
日本語では、
キャットタワーの台から今にも落ちそうなほど身を乗り出し、人間の手に持たれたまたたびの枝の匂いを嗅ごうと首をいっぱいに伸ばすアビシニアン猫。好奇心あふれる表情。
という内容です。
ごく普通のシーンに見えます。
ところがChatGPTでは、
- 左前足が消える
- 肩から胴体へ不自然につながる
- 前足の位置関係がおかしくなる
という現象が非常に高い確率で(私はほぼ確実に)発生しました。
失敗例がこちら。




前足が隠れてるというにはどれも不自然です。
他の生成AIではどうだったのか
同じプロンプトをそのまま使用し、
- Gemini
- Copilot
でも生成してみました。
結果はどちらも自然な仕上がりで、両前足は問題なく描かれていました。


一方、ChatGPTでは何度生成しても同じような破綻が繰り返されました。
今回の検証では、
この現象が安定して再現したのはChatGPTだけでした。
ChatGPTでは何が起きていたのか
今回の構図では、本来なら猫は両前足でキャットタワーに踏ん張りながら、首だけを限界まで伸ばしています。
つまり、このシーンでは両前足が描かれていて当然です。
ところがChatGPTでは、
- キャットタワー
- 猫の肩
- 両前足
- 人間の手
- またたびの枝
- 鼻先
といった要素が前半身へ集中すると、片方の前足を十分に描画できず、省略されたような状態になることがありました。
さらに、
- 今にも落ちそうなほど身を乗り出す
- 首をいっぱいに伸ばす
という姿勢も重なるため、前脚周辺の描写が崩れやすくなります。
一方でGeminiやCopilotでは、この構図でも両前足が自然に維持されていました。
今回の検証結果から見る限り、ChatGPTはこのような構図で前脚の情報を保持することが苦手であり、その結果として片方の前足が欠落しやすくなると考えられます。
これは「前足が隠れている」のではありません。
本来見えているはずの前足が、描画の途中で省略されてしまう現象です。
どう改善できたのか
このシーン自体を変更する必要はありませんでした。
効果があったのは、
前脚の状態をChatGPTへ具体的に伝えること
でした。
採用した改善版プロンプトはこちらです。
An Abyssinian cat leaning dangerously far out from a cat tree platform, stretching its neck to sniff a silvervine stick held by a human hand, curious expression. Both front paws remain firmly planted on the platform while stretching forward. Both forelegs are fully visible from shoulder to paw, with clearly defined shoulders, elbows, wrists, and paws, maintaining natural feline anatomy and realistic weight distribution. Photorealistic, highly detailed, soft indoor lighting.
追加したのは、
- 両前足は台に接地している
- 両前脚は肩から足先まで見えている
- 肩・肘・手首・前足が明瞭に描かれている
- 自然な骨格と体重のかかり方を保つ
という情報だけです。
シーンそのものは一切変更していません。
結果
改善版では、
- 前足の欠落は解消
- 前足の位置関係も自然
- 「今にも落ちそうなほど身を乗り出す」という雰囲気も維持
という結果になりました。
最終的には、この改善版をプロンプト集へ採用しました。

今回わかったこと
今回の検証で分かったことをまとめると、
- このプロンプトはGeminiやCopilotでは問題なく生成できた
- ChatGPTでは、この構図で片方の前足が欠落する現象が高い確率で発生した
- 特に、身を大きく乗り出し、人の手へ向かって首を伸ばす構図では前脚の描写が崩れやすい
- 両前足の接地、肩・肘・手首・前足まで明示すると大きく改善した
同じ現象で困っている方へ
もし、
- 何十枚生成しても前足が一本消える
- 左前足だけ何度も欠落する
- プロンプトを書き直しても改善しない
という状況なら、今回と同じ現象かもしれません。
その場合は、シーンを変更する前に、
前脚の接地状態や関節の位置を具体的に指定する一文
を追加してみてください。
少なくとも今回の検証では、それが最も効果的な改善方法でした。
まとめ
画像生成AIには、それぞれ得意な構図と苦手な構図があります。
今回検証した「キャットタワーから身を乗り出して、またたびの枝の匂いを嗅ごうとする猫」のシーンでは、ChatGPTだけが片方の前足を省略してしまう現象が確認できました。
同じ症状で悩んでいる方は、プロンプトを一から作り直す必要はありません。
前脚の状態を少し具体的に補足するだけで、ChatGPTでも大きく改善できる可能性があります。
この記事が、同じ現象で困っている方の解決につながれば幸いです。
