皆様こんにちは。
突然ですが、今日は「ソマリがどうしてもアビシニアンになってしまう」お話です。
- 最新情報について:この記事は2026年6月時点の情報・AIモデルをもとに執筆しています。今後のアップデートにより、機能や生成結果が変わる可能性があります。
- 画像について:本記事の画像は、実在しないAI生成イメージです。
- プロンプトについて:紹介したプロンプト(指示文)は、全く同一の画像が生成されることを保証するものではありません。AIとの一期一会の出会いをお楽しみいただき、ご参考としてお使いください。
問題のシーンを振り返ります
先日、「子離れを促す母猫と子猫」のシーンをまとめたプロンプト集をご紹介しました。

子離れや独り立ちをテーマにした母猫と子猫のシーンを作成していく中で、
「ソマリの母猫」で指定しているのに毎回「アビシニアンの母猫」になってしまうのです。
何度試してもアビシニアンにしかなりません。
どうして似たものどうしだとAIは錯覚を起こしてしまうのでしょうか。
今回はこの問題について考えてみたいと思います。
問題のシーンを振り返ります
問題のシーンは「頭突きによる力強い排除と激しい動揺」。
アビシニアンの母猫が子猫に頭突きをかまして子猫が衝撃を受けるというシーンなのですが、
元々はソマリの母猫をイメージしていました。
Action freeze-frame, grim realism. A Somali mother cat delivering a harsh head bump, her stern eyes fixed dead on the point of impact. The kitten is violently thrown off balance mid-air, eyes wide in absolute genuine shock, staring blankly back at the mother’s face. Zero anthropomorphism. Cold indoor setting.
テーマも明確で、
- 母猫による厳しい子離れ
- 子猫の衝撃や戸惑い
- 擬人化しない動物表現
を描くことでした。
ところが、どういうわけか、ChatGPTだと何度試してもアビシニアンになってしまうのです。

親子どっちも品種が違う画像まで生成される有様です。

生成結果で起きた問題
ご覧いただいた通り、生成された母猫は、
- 短毛
- 細身の体型
- 大きな耳
- 首回りの長い毛がない
- 尻尾のボリュームが少ない
という特徴を持っていました。
惑うことなくアビシニアン
です。もはや、
ソマリと少し違って見えるレベルではありません。
ソマリがソマリになっていない。
これは猫好きとしては大問題です。
自分なりに検証してみました
ソマリの特徴は十分に反映されていたのか?
ソマリの代表的な特徴として、
- 中長毛の被毛
- 首回りの豊かな襟毛
- ふさふさした尾
- 柔らかなシルエット
が挙げられます。
今回の生成結果では、これらの特徴がほとんど確認できません。
プロンプトに問題はあったのか?
ありません。
今回のプロンプトには、
A Somali mother cat
と明確に指定しています。
誰しも
ソマリのお母さん猫
が生成されると思うでしょう。
猫種指定にあいまいさはありません。
生成結果がソマリの特徴を十分に反映できなかったことは明らかです。
アビシニアン化の引き金になる単語はあったのか?
ありません。
プロンプトをさらに細かく検証しても、
- grim realism
- cold indoor setting
- harsh head bump
- genuine shock
などの表現は猫種とは直接関係していません。
また、
- Action freeze-frame
- violently thrown off balance mid-air
といった激しい動作を示す表現もあります。
これらは動きや瞬間描写を重視する指示ではありますが、アビシニアンを指定するものではありません。
そのため、
「この単語を書いたためにアビシニアンになった」
と断定できる要素はありません。
結論。
- アクション描写
- 緊張感
- 子猫の驚き
- 室内の雰囲気
については再現されている一方で、「ソマリ」という猫種のみが十分に反映されませんでした。
見たらわかるがな。
ChatGPTの言い訳
ソマリをアビシニアンにする理由をChatGPTに問いただすと以下の言い訳趣旨の回答をしました。
1. ソマリとアビシニアンは非常に近縁の猫種であるため
ソマリは長毛種、アビシニアンは短毛種であり、体型・顔立ち・被毛色(ルディ、レッドなど)は非常に近くなります。
AI画像生成モデルでは、
- 細身の体型
- 大きな耳
- ティックドタビーの毛色
- 野性的な顔立ち
といった特徴が強く学習されているため、「Somali cat」と指定しても長毛の特徴が弱くなり、結果としてアビシニアンのような短毛猫へ寄ってしまうことがあります。
2. 「激しい動作」の指示が猫種特徴より優先された可能性があります
今回のプロンプトでは、
- Action freeze-frame
- Violently thrown off balance
- Harsh head bump
- Mid-air
- Grim realism
といった高速動作や衝突描写が多数含まれております。
画像生成モデルは限られた情報量の中で優先順位を付けるため、
- 激しい動作
- 表情
- カメラ演出
- 衝突の瞬間
が優先され、猫種の細かな特徴が後退したと考えられます。
3. 長毛のソマリらしさがほぼ失われています
ソマリであれば本来は、
- 首回りの豊かなラフ(襟毛)
- ふさふさした尻尾
- 中長毛の被毛
- 柔らかなシルエット
が見られます。
今回の画像では、
- 短毛
- 細身
- 尻尾が細い
- 大きな耳
- 首回りの毛量が少ない
- ティックドカラー
という特徴が顕著なため、ソマリよりもアビシニアンに近い外見になっております。
それでもソマリにしたい場合の指定例
それでもソマリを描きたい!という方。
コツを見つけました。
ソマリの特徴を具体的に明示する
ソマリの特徴を優先させたい場合には、プロンプトに
- long-haired Somali cat
- bushy tail
- thick neck ruff
- fluffy fur
- absolutely not Abyssinian
といった特徴を追加する方法があります。
特に、
- 長毛であること
- 襟毛があること
- 尻尾が豊かであること
を明示すると、猫種の特徴を伝えやすくなる場合があります。
例えば以下のように猫種特徴を強く記述すると改善しやすくなります。
A long-haired Somali mother cat with a large bushy tail, rich ruddy coat, thick neck ruff and fluffy fur, unmistakably Somali breed.
あるいは、
Absolutely not Abyssinian. Long-haired Somali cat only.
のように否定指定を加えてみるのも手です。
プロンプトの冒頭で品種特徴を強める
プロンプトの最初に「品種特徴」を前に出すことで、「描きたいのはソマリであってアビシニアンじゃない」という意図が伝わりやすくなります。
追加例:「Photorealistic Somali cat, not Abyssinian, semi-longhaired ticked coat, fluffy plumed tail, ear tufts, neck ruff, fox-like face, warm ruddy/sorrel coloring, visibly longer fur than an Abyssinian. Mother cat and kitten are both Somali cats. Zero anthropomorphism…」
画像プロンプトは主題・動き・場所・スタイル・制約を明確にすると改善しやすいです
画像生成に失敗した時の次の一手
それでも生成された画像がソマリではなく、アビシニアンっぽくなった場合や、既存画像を添付して修正をかけたい場合は
「アビシニアンに見える。毛をセミロングに、尻尾をふさふさに、耳毛と首周りのラフを追加してソマリに寄せて。構図と表情は維持」
などのように追加で指示をすると改善しやすいです。
先ほどのアビシニアン親子の例でビフォーアフターを試した結果がこちらです


画像生成はプロンプトが自動的に調整される場合があるため、生成や編集を複数ターンでの修正もご検討ください。
改良版プロンプト例で再チャレンジ
最後に、元の文の意味を保ったまま、ソマリらしさを強化したプロンプト例で画像生成を試してみます。
Absolutely not Abyssinian. Long-haired Somali cat only. A long-haired Somali mother cat with a large bushy tail, rich ruddy coat, thick neck ruff and fluffy fur, unmistakably Somali breed. Action freeze-frame, grim realism. A Somali mother cat delivering a harsh head bump, her stern eyes fixed dead on the point of impact. The kitten is violently thrown off balance mid-air, eyes wide in absolute genuine shock, staring blankly back at the mother’s face. Zero anthropomorphism. Cold indoor setting.
日本語訳:アビシニアンでは断じてない。長毛のソマリ猫のみ。大きくふさふさした尾、豊かなルディカラーの被毛、厚みのある首まわりのラフ(襟毛)、そして豊富で柔らかな長毛を持つ母ソマリ猫。ひと目でソマリ猫と分かる特徴を備えている。アクションの一瞬を切り取ったフリーズフレーム。厳しい現実感のある描写。母ソマリ猫が強い頭突きを繰り出しており、その厳しい眼差しは衝突点を鋭く見据えている。子猫はその衝撃で激しくバランスを崩して宙に浮き、目を大きく見開き、本能的な驚きをあらわにしながら、母猫の顔をぼんやりと見返している。擬人化表現は一切なし。寒々とした屋内環境。

Action freeze-frame, grim realism. A clearly identifiable Somali mother cat, not Abyssinian, with semi-long ticked fur, ear tufts, neck ruff, fox-like face, and a fluffy plumed tail, delivering a harsh head bump, her stern eyes fixed dead on the point of impact. A Somali kitten with visibly longer, fluffier fur than an Abyssinian is violently thrown off balance mid-air, eyes wide in absolute genuine shock, staring blankly back at the mother’s face. Zero anthropomorphism. Cold indoor setting. Natural feline behavior, realistic cat anatomy, no blood, no injury, no cartoon style.
日本語訳:アクションの一瞬を切り取ったフリーズフレーム。厳しい現実感のある描写。アビシニアンではなく、明確にソマリ猫と分かる母猫。半長毛のティックドコート、耳の飾り毛、首まわりの豊かなラフ(襟毛)、キツネのような顔立ち、ふさふさとした羽毛状の尾を備えている。母猫は強い頭突きを繰り出しており、その厳しい眼差しは衝突点を鋭く見据えている。相手のソマリの子猫は、アビシニアンよりも明らかに長くふわふわした被毛を持ち、その衝撃で激しくバランスを崩し宙に浮いている。目を大きく見開き、本能的な驚きをあらわにしながら、母猫の顔をぼんやりと見返している。擬人化表現は一切なし。寒々とした屋内環境。自然な猫の行動に基づく描写。現実的な猫の解剖学的構造。血液表現なし。負傷表現なし。漫画風・アニメ風ではない。


ちなみに他の生成AIではどうだったか
ちなみに、ChatGPTでアビシニアン化したプロンプトで他の生成AIで画像生成をしました。
Geminiはこちら。

少なくとも、ChatGPTよりはソマリになりました。
カメラ目線で子猫に突進するのはやや不自然ですが😸
まとめ
「Somali mother cat」とはっきり指定しても、アビシニアン風になった理由は、
- ソマリとアビシニアンが極めて近い猫種であること
- 激しいアクション描写が優先されたこと
- ソマリ固有の長毛特徴が十分に反映されなかったこと
の3点によるものでした。
今回のシーンに限らず、ソマリがソマリにならないケースはないとは言い切れません。
改良のコツを参考に、ソマリ固有の特徴を具体的に示しながら、プロンプトの設計を進めてみてください。
