「ぼくのいちばん、きみのいちばん」
おひさまの光がぽかぽかと落ちてくるソファの上。
ぼくとあの子は、今日もくっついてお昼寝の場所を探している。
ぼくたちは生まれてから10週間が経った、全身グレーの縞模様のふたご。
短い毛並みも、しなやかで細い体も、ピンと真っ直ぐに伸びた長いしっぽも、ふたつ並べると本当にそっくりなんだ。
あの子がトコトコと近づいてきて、ぼくの顔に自分の頭を「ごっつん」と押し付けてきた。
これは「だいすき」の合図。
あの子はいつも、こうやってぼくに一番に甘えてくる。
コツンとぶつかる小さな頭の振動が、ぼくのおでこから体の中へ、じんわりと温かく広がっていく。

「ぼくも、だいすきだよ」
声に出しておしゃべりする代わりに、ぼくは右の前足をそっと持ち上げて、あの子の頭の上に乗せてあげた。
耳と耳の間の、一番ふわふわしたところ。
そこに小さな肉球をあてて、優しく「なでなで」とお返しをする。
あの子は目を細めて、もっともっと頭を押し付けて、喉の奥からゴロゴロと幸せな音を鳴らし始めた。
ぼくたちはまだ体が小さくて、テーブルの上の高い場所には届かないし、大きな音にびっくりしてソファの裏に隠れてしまうこともある。
でも、こうしておでこをくっつけて、お互いの匂いを交換して、小さな手でなでなでし合えば、どんなに怖いことがあってもすぐに安心できるんだ。
おだやかで、甘えん坊なふたごの内緒のおはなし。
今日も毛布の上で、ぼくたちの優しい時間がゆっくりと過ぎていく。
