小さな手のひらにすっぽり収まる子猫は、まだ世界の広さを知らない。
木目のテーブルの上で光を浴びながら、ふわふわの毛並みを揺らし、きらきらした瞳でこちらを見つめている。
その瞳には、部屋の光景も、人の笑顔も、未来の冒険もすべて映り込んでいるようだ。
小さな肉球をひょいと掲げる仕草は、挑戦の合図にも、安心を求めるサインにも見える。
抱き上げる手の温もりに包まれながら、この子は少しずつ安心を覚え、少しずつ勇気を育てていく。
まだ頼りない体つきでも、存在感は驚くほど大きい。
小さな鼓動が伝わるたびに、こちらの心も柔らかくほどけていく。
手のひらの中で眠りに落ちる瞬間、世界は静かに優しさで満たされる。
ぼく、ちっちゃいけど負けないんだにゃ!

