ふたりは朝からずっと一緒にいる。
遊ぶときも、眠るときも、毛づくろいの順番も、なんとなく決まっている。
今日は少しだけ静かな時間。木の床の上で向かい合って、鼻先がぴたりと重なった。
どちらが先に動いたのかはわからない。
気づいたら、目と目が合っていた。
耳はぴんと立ち、しっぽは床に沿って落ち着いている。
ふたりの間には言葉がなくても、伝わるものがある。
片方が少しだけ首をかしげると、もう片方も同じように傾ける。
その動きが面白くて、ちょっとだけ笑いそうになる。
でも笑わない。今はこの距離を保ちたい。
鼻先が触れているだけなのに、心の中ではいろんなことが巡っている。
次に何をするか、どこに行くか、誰が先におやつを見つけるか。
全部ふたりで決めればいい。
この瞬間が終わっても、またすぐに始まる。
ふたりの距離は、今日もぴたっと整っている。
ねえ、今なに考えてた?

