今日5月14日はけん玉の日。
朝のリビングに柔らかな光が差し込むころ、灰白の子猫・ココはけん玉を抱えて立ち上がっていた。
昨日からすっかりけん玉に夢中で、今日こそ技を成功させたいと意気込んでいる。
よーし、今日も特訓にゃ!

ココは赤い玉をじっと見つめ、前足でけん玉を構える。
しかし玉はコロンと床に転がり、ココは小さく肩をすくめる。
「うにゃ…これは準備運動にゃ!」
そんなココの声が聞こえたのか、和室のほうから小柄な子猫がひょこっと顔を出した。
その子の名前はミミ。
落ち着いた性格で、和室が大好き。
けん玉は“研究派”で、技の名前を覚えるのが得意だ。
ココにゃ、玉の軌道を見るとやりやすいにゃよ

ミミは畳の上でけん玉を持ち、ゆっくりとフォームを見せる。
障子から差し込む光がミミの毛並みをふんわり照らし、静かな空気が流れる。
「ミミは先生みたいにゃ…!」
ココは感心しながら、ミミの動きを真似して再挑戦。
今度は玉がふわっと跳ね、カップの縁に軽く触れた。
「おおっ、惜しいにゃ!」
「その調子にゃ、焦らずいくにゃ」
リビングと和室を行き来しながら、ふたりはそれぞれのペースで練習を続ける。
ココは勢いよく挑戦するタイプ。
ミミはじっくり観察してコツをつかむタイプ。
違う性格なのに、なぜか息がぴったり。
夕方、練習を終えたふたりは、リビングのソファで並んでひと休み。
ココはけん玉を抱えたままウトウトし、ミミはその横で静かに目を閉じる。
「明日は一緒に技を決めるにゃ…」
「うんにゃ、楽しみにゃ…」
こうして、けん玉コンビの一日はゆっくりと終わっていく。
