朝の光が庭から差し込むころ、小さな茶白の子猫がそっとガラス戸の前に立った。
外の世界から室内へ、ほんの一歩だけ踏み出す瞬間。
前足が木の床に触れたとき、子猫は一瞬だけ動きを止めて、じっと何かを感じているようだった。
庭にはピンクの花が咲き、風が葉を揺らしている。
子猫の背中に光が当たり、柔らかな毛並みがきらめく。
その表情は、好奇心と少しの緊張が混ざったもの。
誰かに呼ばれたわけでもない。
何かを探しているわけでもない。
ただ、そこにある空気を感じて、踏み出したくなったのだろう。
その一歩は、冒険でも挑戦でもない。
子猫にとっては、ただ「気になったから行ってみた」だけのこと。
でも、その小さな行動が、部屋の空気を少しだけ変えた。
静かだった空間に、命のリズムが加わる。
子猫はしばらく立ち止まり、カメラの方を見て目を丸くした。
何かを言いたげな顔。
けれど次の瞬間、また一歩、床の奥へと進んでいった。
ここ、ちょっとあったかいかも

