雪がしんしんと降り積もる冬の庭。
その真ん中に、ふわふわの毛をまとったサイベリアンが、ミーアキャットのように後ろ足で立っていました。
胸元で揃えた前足、緑がかった瞳は空の彼方をじっと見つめています。
耳には小さな雪の結晶、鼻先にはひとひらの白。
吐く息は白く、静寂の中でその存在だけが温もりを放っていました。
この庭は、彼にとって大切な王国。
雪に覆われた木々は城壁、霜のきらめきは宝石。
風が枝を揺らすたび、彼は少し首を傾げ、何かを確かめるように瞬きをします。
もしかしたら、遠くから訪れる小さな来客を待っているのかもしれません。
あるいは、雪の向こうに広がるまだ見ぬ世界を夢見ているのかも。
今日も彼は、冬の見張り番として庭に立ち続けます。
その姿は、寒さの中にある静かな強さと、心を温める優しさを教えてくれるのです。
ここはボクの雪の王国。侵入者は…いないな、よし!

