静かな時間が流れる古民家の軒下。
使い込まれた木の床に敷かれたむしろの上で、ふっくらとしたキジ白模様の母猫が前足をきれいに揃えて伏せ、目を閉じてのんびりとくつろいでいます。
そのすぐ隣には、母猫にぴったりと寄り添う一匹の子猫の姿がありました。

子猫は小さなピンク色の舌を出し、母猫の頭頂部を一生懸命に毛繕いしています。
母猫は少し首を傾けながら、その愛情表現を心地よさそうに受け入れています。
傍らに置かれた古い急須や、無造作に置かれた草履が、この場所の生活感と穏やかな午後の空気感を物語っています。
親子の静かな時間はしばらく続いていましたが、足音を忍ばせて、どこからかきょうだい猫たちが次々と集まってきました。

気づけば、一枚のむしろの上はすっかり賑やかな空間へと様変わりしています。
最初にいた子猫が相変わらず母猫の頭を舐め続けている横で、左側には仰向けにごろんと転がり、両手足を投げ出して肉球を見せびらかす別の子猫が陣取りました。
さらに右の端では、遊び疲れたのか丸くなって深い眠りに落ちている子猫もいます。
後ろからはもう一匹がひょっこりと顔を出し、家族の様子をうかがっています。
一匹の愛情表現から始まった静かな軒下は、いつの間にか子猫たちが集う自由なお昼寝スペースへと変化しました。
周囲がどれだけ騒がしくなっても、母猫は中央でどっしりと構えて動じません。
日本の古い家屋の縁側で繰り広げられる、猫の家族の気ままで愛おしい日常の一コマです。
