洗いたてのタオルが積み上げられた籠の中、ひとりの子猫が静かに足をかけた。
ふわふわの頂に向かって、慎重に、しかし確かな足取りで登っていく。
小さな体に宿る好奇心と誇りが、柔らかな布の山を征服へと導く。途中、バランスを崩しかけても、前足を伸ばして踏みとどまる。
誰に見せるでもなく、ただ自分の意思で進むその姿には、幼さと芯の強さが同居していた。 頂にたどり着いた瞬間、子猫は胸を張って立ち上がる。
光が差し込む窓辺から、柔らかな日差しがその毛並みに降り注ぎ、静かな達成感を包み込む。
タオルの白さと籠の温もりが、子猫の存在をより鮮やかに引き立てていた。
部屋の空気が少しだけ誇らしくなる。
誰もが気づかない小さな冒険が、そこに確かに完結していた。
ここがてっぺんか…ふむ、なかなかの眺めだニャ

