納屋の奥、積み上げられた干し草の上に小さな王国が広がっている。
そこに眠るのは三毛猫の姫君。
陽射しが木の隙間から差し込み、金色の藁をやさしく照らすと、猫の毛並みも光を受けて柔らかく輝く。
外では風が木々を揺らし、鳥の声が遠くから届くが、この場所だけは時間が止まったように静かだ。
丸くなった体は干し草に沈み込み、胸の上下がゆっくりとしたリズムを刻む。
眠りの中で夢を見ているのか、ひげが小さく震え、耳がぴくりと動く。
農村の納屋は働く人々にとっては道具や収穫物を守る場所だが、この猫にとっては安心できる秘密の寝室。
干し草の香りに包まれながら、今日も穏やかな午後を過ごしている。
訪れる人が足を止めれば、きっとこの光景に心を和ませ、ほんのひととき日常を忘れることだろう。
ここが一番ふかふかで安心するんだにゃ…起こさないでよ

