午後の部屋に差し込む光が、床に長い影を落としていた。
窓辺に座るキジトラ猫は、じっと何かを見つめている。
特に動くわけでもなく、鳴くわけでもなく、ただ静かにそこにいる。
部屋の空気はあたたかく、カーテンがふわりと揺れるたびに、猫の耳がぴくりと反応する。
パンパスグラスの穂が、陽に透けてきらめく。
そんな中で、猫は少しだけ首をかしげて、何かを思い出しているような顔をしていた。
この時間帯になると、猫はよくこの場所に座る。
お気に入りのスポットなのか、それとも何かのルーティンなのかはわからない。
でも、毎日この光景を見るたびに、「今日もちゃんと時間が流れているな」と感じる。
猫にとっては、ただの午後かもしれない。
でも、こちらにとっては、ちょっとした安心のしるし。
何も起きなくても、何かが整っていくような気がする。
そんな午後のひととき。
うん、今日もこの角度がいちばん落ち着く

