ティーカップに子猫がすっぽり─AIそれぞれの「性格」が見えた瞬間

花柄のティーカップに丸くなって眠るオレンジと白の子猫。木のテーブルとキャンドルの灯りが、温もりと夢見心地の空気を演出する

「ティーカップの中に子猫がぴったり収まって眠っている」

──そんな夢みたいな光景をAIに描いてもらったらどうなるか?

同じプロンプトをいくつかのサービスで試してみたら、出力結果にちょっとした“性格の違い”が表れて面白かったのでご紹介します。

⚠️あらかじめご了承ください

この記事は2025年9月1日時点の情報・AIモデルをもとに執筆しています。今後のアップデートにより、機能や生成結果が変わる可能性があります。

【閲覧にあたっての注意点】

  • 画像の再現性と一貫性について: 本記事の画像は、実在しないAI生成イメージです。
  • プロンプトについて: 紹介したプロンプトは、全く同一の画像の生成を保証するものではありません。ご参考までにお使いください。
INDEX

プロンプトと画像生成結果を比べてみます

今回画像生成に使ったプロンプトはこちらです。各サービスの傾向を出すために、敢えてシンプルにしております。

A kitten curled up inside a teacup, sleeping snugly, photorealistic
(ティーカップの中に丸まり、ぴったりと収まって眠る子猫、リアル写真風)

このシンプルなプロンプトで、ChatGPT、Gemini、Copilotの3つのサービスで生成した結果です。

「すっぽり収まるサイズ感がたまらない…!やさしい光に包まれて眠る子猫に、ほっと心がゆるむ一枚🐈」A photorealistic orange kitten curled up asleep inside a white teacup with a gold rim, soft warm lighting and cozy atmosphere. 白い金縁ティーカップの中で丸くなって眠るオレンジ色の子猫、柔らかな光のフォトリアルな一枚
DALL・Eで生成
大きなオフホワイトのマグカップの中で丸くなって眠るスコティッシュフォールドの子猫。柔らかな銀灰色の毛並みと折れた小さな耳が特徴で、木製テーブルの上に置かれたマグカップにすっぽり収まり、穏やかな表情で目を閉じている。暖かい自然光が子猫のふわふわした毛並みとマグカップの質感を優しく照らしている
Copilotで生成
ピンクと赤のバラ柄が描かれた陶器のティーカップの中で丸くなって眠る小さなオレンジタビー子猫。木製テーブルの上で、柔らかな自然光に包まれた温もりある光景。A small orange tabby kitten curled up asleep inside a floral porcelain teacup with pink and red roses, bathed in warm natural light on a wooden table.
Geminiで生成

ご覧の通り、Geminiだけがカップに子猫がすっぽりおさまらず、カップの上に乗っかる画像が出来上がりました。

どうしてこのような解釈の違いが出るのか、それぞれのサービスの特性について考えてみます。

ChatGPT & Copilot:サービス精神旺盛タイプ

ChatGPTやCopilotは、とにかくユーザーの願いを叶えるのが得意。

「子猫がカップに入ってほしい」と言えば、現実にはありえないほど小さな子猫を登場させてでも、きっちり収めてくれます。

いわば「ご要望なら何とかします!」というサービス精神旺盛なタイプ。多少非現実的でも、かわいさ優先で夢を成立させてくれるのが強みです。

もちろん、叶わないケースも多々あります😞

Gemini:リアリストタイプ

一方で、Google Geminiはちょっと違いました。

生成された子猫はカップに入りきらず、手足や尻尾がちょこんとはみ出しています。

最初は「失敗?」と思いましたが、よくよく考えるとGeminiが「現実的なサイズ感」を忠実に守った結果なのでは?と気付きました。

「子猫=このくらいの大きさ」「ティーカップ=このくらいの大きさ」という“常識”を踏まえて、物理的に収まらないなら無理に収めない。まるで几帳面なリアリスト。

(参考)先のプロンプト例で、「inside」という言葉を、少しでも体の一部が入っていれば良いと解釈した可能性を考え、「完全に中に収まっている」状態をより具体的に、そして強く指示するプロンプトで画像生成を試しましたが、結果はほぼ同じでした。

ちょっとだけ技術の話

この違いは、AIの「解釈の仕方」に関係しています。

  • DALL·E系は「ユーザーの意図」を最優先して、サイズ感や現実を柔軟にねじ曲げます
    • 今回の例だと「カップに入る子猫」を成立させるため、「ティーカップに収まるように子猫を非現実的なほど小さくする」ファンタジー寄りの解釈をした
  • Gemini (Imagenベース)は「現実にありそうなもの」を出す傾向が強い。物理的に収まらないなら無理に収めず、自然な姿を描く
    • プロンプトに「小さすぎる」や「ファンタジー」といった補足がないと、常識的なスケールで描こうとする
    • 今回の例だと「通常の(体のサイズの)子猫」と「通常の(サイズの)ティーカップ」のサイズを基準に考え、その結果「物理的に収まらない」と判断して、カップに乗っかるような現実的な描写を選択していると考えられる

つまり、Geminiの方が“現実の物理法則に従う真面目さ”を持っているわけです。

この違いから見えてくること
  • DALL·E系 … ユーザーの意図を叶えるために、多少非現実的でも「ティーカップに入る子猫」を成立させる
  • Gemini … リアルさを優先し、「普通の子猫」と「普通のティーカップ」のスケール感を崩さず描く

ただし、Geminiでもリクエスト内容によっては、リアル風で指示しても写実絵で生成されるなど、ファンタジー寄りの解釈をするケースはありますし、ティーカップに子猫がすっぽり収まる描写になる可能性もゼロではありません

プロンプトで性格を動かすコツ

Geminiのリアリズムを突破したいなら、工夫が必要です。

  • 「極端に小さい」「生まれたばかり」と指定して、サイズをAIに明示する
  • 「ティーカップ」という言葉から離れる
    • 例:「特大のカップ」にして、器の方を大きくする
    • AIが持つ「ティーカップ」の固定観念(サイズ感)にとらわれないようにする
  • 「そういう非現実的な猫だ」と設定自体を定義して、AIに現実の物理法則から離れて考えるように促す
    • 「魔法のティーカップキトン」といったファンタジー設定をあらかじめ伝える

AIに「これは現実じゃないんだ」と言い聞かせるのがコツです。

これを踏まえて、プロンプト例を考えてみました。

プロンプト例1

A tiny kitten curled up and sleeping snugly, completely inside a large, oversized ceramic mug. The mug is large enough to comfortably hold the entire kitten. Photorealistic.

日本語訳:「小さな子猫が大きな陶器のマグカップの中にすっぽり収まり、丸まって気持ちよさそうに眠っている。マグは子猫全体が余裕をもって入れるほど大きい。フォトリアル風」

ここでは、ティーカップからlarge, oversized ceramic mug(大きな、特大のセラミックマグカップ)にすることで、AIにサイズの制約を緩める作戦です。

結果は…

木製テーブルの上、大きな陶器のコーヒーカップの中で丸くなって眠る小さなオレンジと白の子猫。柔らかな光に包まれた、家庭的で温もりある光景。A small orange and white kitten curled up asleep inside a large ceramic coffee cup on a wooden table, bathed in soft warm light for a cozy, homely feel.
Geminiで生成

このプロンプトだと、カップにすっぽり入った子猫の画像になりました!

プロンプト例2

A photorealistic image of an extremely small, baby kitten, curled up and sleeping soundly, fully contained within a standard-sized teacup. The kitten is so small that it fits perfectly inside the cup with room to spare.

日本語訳:「とても小さな赤ちゃん子猫が、標準サイズのティーカップの中にすっぽり収まり、丸まってぐっすり眠っているフォトリアルな画像。子猫があまりに小さいため、カップの中に余裕をもって収まっている。」

extremely small, baby kitten(極めて小さな、赤ちゃん子猫)と具体的に指定し、さらに with room to spare(余裕をもって)と加えることで、カップより小さいことを強調します。

ティーカップの夢時間〜小さな器に詰まった、大きなぬくもり「カップサイズのしあわせ、ただいま充電中にゃ☕💤」白い金縁のティーカップにすっぽり収まって眠るオレンジと白の子猫。木製テーブルの上で柔らかな自然光に包まれ、穏やかな表情を浮かべている
Geminiで生成
プロンプト例3

A fantastical, photorealistic image of a magical “teacup kitten,” a breed of kitten so small it naturally fits inside a teacup for a nap. The kitten is curled up snugly, fully contained within the cup.

日本語訳:「幻想的でフォトリアルなイメージ。魔法の“ティーカップ・キトゥン”という、ティーカップの中にすっぽり入ってお昼寝できるほど小さな品種の子猫。子猫はカップの中で丸まり、ぴったり収まって眠っている。」

magical “teacup kitten,” a breed of kitten…(魔法の「ティーカップ・キトゥン」という猫種)とすることで、AIに現実の物理法則から離れて考えるよう促します。

「おやすみの魔法、かけちゃったにゃ〜☆」紫色の毛並みに光る斑点を持つ妖精の羽の子猫が、金色の模様が入ったティーカップの中で眠っている。カップの中は柔らかな草で満たされ、周囲には青く光るキノコと白い小石が散りばめられ、背景は暖色のボケで幻想的な雰囲気
Geminiで生成

これらのプロンプトはGeminiの「真面目さ」を逆手にとって、「そういうものなのだ」とAIに思い込ませるアプローチです。

まとめ:はみ出す可愛さもアリ

ChatGPTやCopilotが「ファンタジーを叶えるお調子者」なら、Geminiは「現実を守る生真面目タイプ」。

同じプロンプトでも、まるでAIごとの性格診断のように出力が変わるのは面白いポイントです。

そして正直、ティーカップからちょこんとはみ出して眠る子猫も、かなり可愛い。

AIの“性格違い”を知った上で、それぞれの得意を使い分けると楽しみ方が広がりそうです。

最後に。あなたならどちらを選びますか?

すっぽり収まる夢の子猫?

それとも現実的にはみ出す愛らしい子猫?

「レースと花柄でぐっと上品な雰囲気に。くるんと丸まる子猫の可愛さが引き立つ、やさしい世界観の一枚🐈」A realistic tabby kitten sleeping inside a floral teacup on lace fabric, vintage style with soft natural light and delicate details. 花柄ティーカップとレースの上で眠るキジトラの子猫、やわらかな自然光が映えるヴィンテージ調の写真
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この記事を書いた人

猫好き・旅好きでAI画像生成に夢中。地方をICTでつなぐサイト「たかみかん」を運営中。日常の小さなきらめきをすくいあげています。気づけば「猫、みかん、ICT」この3つで暮らしが回っています。

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