前回のストーリーはこちら


小さな挑戦、大きなごほうび~ごはんをめざす子猫の大冒険〜
あとちょっと!テーブルのごちそう大作戦 木の温もりが広がるダイニングで、小さな冒険が始まりました。 まだ体の半分も届かない高さのテーブルに、魅惑の香りが漂う白…
昨日のぼくは、すごかった。
高いテーブルに登って、ごちそうを食べて、へそ天で寝て。
あれは、ぼく史上最高の一日だったと思う。
だから今日も、同じようにやれば、きっとまたうまくいく。
そう信じて、ぼくはテーブルの下に立った。
高さは変わってない。
ごちそうも、同じ白いお皿に乗ってる。
違うのは、ぼくの気持ちだけ。
昨日できたんだから、今日もできるニャ!

前足をぐっと伸ばして、テーブルの縁にひっかける。
後ろ足はぷらぷら、でも昨日の記憶がぼくを支えてくれる。
…はずだった。
ニャっ…!

左前足が外れた。
右前足も、昨日ほど力が入らない。
体は宙に浮き、目はまだごちそうを見つめてる。
…ぽすん。
床に着地したぼくは、しばらく動けなかった。
昨日のぼくは、どうやって登ったんだろう。
あれは奇跡だったのかもしれない。
座り込んで、テーブルの上を見上げる。
ごはんは…遠かったニャ…😿

ごちそうは、そこにある。
でも、今のぼくには、ちょっと遠い。
「昨日のぼく、すごかったニャ…」
今日は、静かに座って考える日。
でも、また挑戦する日が来る。
その時は、もっと慎重に。もっと空腹で。
そう心に決めて、ぼくはじっとテーブルを見つめ続けた。
