前回のストーリー


「昨日できたんだから、今日もできるニャ!」~続・ごはんをめざす子猫の大冒険〜
昨日のぼくは、すごかった。 高いテーブルに登って、ごちそうを食べて、へそ天で寝て。 あれは、ぼく史上最高の一日だったと思う。 だから今日も、同じようにやれば、き…
昨日のぼくは、落ちた。
テーブルの縁に手をかけたけど、力が足りなくて、ぽすんと床に着地した。
ごはんは遠くて、気持ちは沈んで、座り込んだまま動けなかった。
でも、あの時ぼくは決めたんだ。
「次は、もっと慎重に。もっと空腹で」
って。
そして今日。
ぼくの冒険はここから始まる!

ぼくは、昨日よりも静かに、でも強くテーブルを見上げた。
前足を伸ばす。ぐっと力を込める。
昨日の失敗を思い出しながら、今度こそって気持ちを込めて。
ぶら下がったまま、しばらく動けなかった。
でも、ぼくの目はお皿を見てた。
ニャんとしてでも、あのお皿にたどり着くんだ…!

前足をぐっと伸ばして、テーブルの縁にひっかける。
ごはんは、そこにある。
逃げない。
待っててくれてる。
そして、ついに。 ぼくは登った。
あとちょっと…!ごちそうはすぐそこだニャ!

テーブルの上に立って、白いお皿に顔を近づけて、
一口目を食べた瞬間、ぼくの中で何かが弾けた。
「これだニャ…!」
昨日の悔しさも、落ちた痛みも、全部この一口で報われた気がした。
ごはんは、逃げなかった。
ぼくが、もう一度挑戦するのを待っててくれた。
だから、ぼくは言いたい。
「昨日できなくても、今日できることはあるニャ!」
今日のぼく、がんばったニャ!

