ふかふかのカーペットの上で、小さなキジトラの子猫が何やら真剣な表情でうつむいています。
視線の先にあるのは、白い靴下を履いたような自分の短い両前足。
どうやら、「香箱座り」の練習を始めたようです。

大人の猫のようにスムーズにはいかず、まずは両手を少し前に投げ出した状態から位置を探っています。
そこから、胸の下へ向かって一生懸命に前足を折りたたんでいきました。
完全に収納しきれずに白い足先がちょこんと外にはみ出していますが、本人の体勢としてはこれで完成のようです。
ピンと張ったヒゲと、お腹の下にきゅっと力を入れた丸い背中からは、正しい座り方をマスターしようとする集中力が伝わってきます。
子猫特有の短い手足による、不完全な香箱座り。
成長とともにあっという間に見られなくなってしまう、試行錯誤のワンシーンです。
