床にぺたりと身を沈めた子猫は、耳を前に向けて一点をじっと見つめている。
前足はしっかりと床を押さえ、後ろ足には小さなバネのような力が溜め込まれている。
小さな体は緊張でピンと張りつめ、尻尾だけが左右にピコピコと揺れている。
リズムを刻むたびに緊張感が高まっていく。
視線の先には、転がったおもちゃのボール。
子猫にとっては立派な獲物だ。
前足を少しずつ前に出し、床を滑るように近づいていく。
瞳はきらきらと輝き、今にも飛び出しそうな勢いを秘めている。
尻尾の揺れは次第に速くなり、空気まで震わせるような緊張感を漂わせる。
やがて一瞬の静止。
小さな体が弾けるように動き出す直前、部屋の空気は子猫の冒険心でいっぱいになる。
遊びと狩りの境界線を軽やかに行き来するその姿は、日常の中に小さなドラマを生み出している。
よーし…次の一撃で決めるにゃ!

